今日の古木#5「ミズナラ(ジャパニーズオーク)について」
今日の古木#5「ミズナラ(ジャパニーズオーク)について」
山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木たちを『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第5回は、ミズナラ(ジャパニーズオーク)について。
目次
樹種
今日の古木は、、、「ナラ」です!
厳密にいうと、ミズナラといいアメリカなどで生育しているホワイトオークと同じ樹種になります。
江戸時代の日本においては、裂けにくく硬いというナラの性質から、利用を避けられていた木材です。当時の裂いて製材する方法では加工が困難だったのです。
その後、大型の製材機が普及し製材が容易になったことで、硬くて強度のある良材だということから、広く利用されるようになりました。
現在では「ジャパニーズオーク」の名で海外にも輸出されており、世界的にも家具材としてもとても人気のある樹種です。
ナラは世界的な銘木として知られているオークのような強靭さと強度、風格があるため、主に家具の材料として利用されます。
また、ウイスキーの醸造樽の材料としても有名で、液漏れが起こらず、導管孔から微かに空気が入るため、まろやかな味に仕上がると言われています。
原産地
新潟県妙高市にある上平丸という地域です。
近くには戸狩温泉スキー場や、野沢温泉スキー場など、
地元の人じゃなくても、そこそこ馴染みのある地域ではないでしょうか?
寸法・古木年数
寸法は太さ130Φ、長さ3400。
古木年数はなんと1812年(文化9年)
さすが新潟原産というだけあって長持ちしますね!
このナラは200年以上もの間、古民家の骨組みの一部として生きてきたわけで、、、
とても感慨深いですな〜。。