小林賢太の古木の本を出したい 第四回「バカになれ」

小林賢太の古木の本を出したい 第四回「バカになれ」

この連載は古木な会社で働く小林が、古木の気持ち、を求めてつらつらと考えを記します。思いつきで記していきますのでどんな内容を書くのかは書き始めるまでわかりません。最終的には古木の本を出せたらいいなー、なんて考えています。そんな四回目の連載は「バカになれ」です。


ある人には、バカになれ、とよく言われる。
ある人には、答えを求めるな、とよく言われる。
僕はその意味がよくわからなかった。

ある時、古木を前にして思い悩む人がいた。
どう接したら良いかわからない。
新しさを求め、古木と付き合おうとしたけど、
結局どうしたら良いかわからず、答えが出ない。
そして思い悩む。

古木を前にすると、邪険な考えはなどは通用しない。
古木は僕たちの考えなどお見通しで、
それを笑顔で笑いながらただただ見てくれている。

バカになれ。
おそらくその人もそうなのだろう。
答えを求めるな。
おそらくその人もそうなのだろう。

どちらの人も人生を豊かに、
そして苦しみを乗り越えながら今がある。
その言葉には重みがある。
僕の考えなどお見通し。
その上でのアドバイス。

もっとわかりやすく教えてくれれば良いのに、
色々な意味が含まれるこの言葉に僕は惑わされ、
悩まされ、苦悩の果てに少しだけ光を見出す。
これからの長い人生の中で、色々なことがあるけど、
解決しようとそんなに頭を使おうとしても答えはないんだね。

古木と付き合う時はバカになれ。
古木に答えなどない。
僕の考えている事などお見通し。
世の真理は僕の考えなど及ばない遥か彼方にある、
と教えてくれる。

でもね、僕はこの人達の言葉を理解し体得し、使いこなしてみたい。
古木とうまく付き合い、古木の気持ちが分かるようになってみたい。
いつの日になるかわからない。
でも、だからこそ、古木の世界はやめられない。

世の中に起きてしまった事に理由はない。
起きてしまったのだから仕方ない。
なら、起きてしまった理由を求めるよりも、
前向きに、そして笑いながら受け入れるのが良いのだろう。
そう思うと、これからの人生が面白くなりそうでワクワクする。

第三回「囚われず、そして囚われず」
第二回「古木が世の中を変える」
第一回「古木の気持ち、木持ち」

この記事のライター

関連する投稿


「築150年の土蔵を手放す」古民家解体の裏にある、持ち主海川さんの想い。

「築150年の土蔵を手放す」古民家解体の裏にある、持ち主海川さんの想い。

長野県大町市平の国道148線沿いに建つ、海川盛利さん所有の築150年という大きな土蔵。今回、JR信濃木崎駅に向かう歩道拡幅工事のために解体せざるを得ない状況になりました。この海川家に代々受け継がれてきた土蔵に使われていた古木を、山翠舎で買取させて頂くことになりました。そのままの状態で取り出すのは難しいと思われた長さ8mにも及ぶ巨大な棟木も、切ることなく運び出すことに成功。今、大町の倉庫で次なるステージの出番を静かに待っています。(取材・文:横澤冨美子)


【後編】日本建築の原点は「古木」。その魅力と効果的な使い方を考える -家具デザイナー・小田原さんに聞く

【後編】日本建築の原点は「古木」。その魅力と効果的な使い方を考える -家具デザイナー・小田原さんに聞く

家具デザイナーである小田原 健さんが、長野県大町市にある山翠舎の古木倉庫を訪れた。そんな小田原さんに古木や建築、家具製作の未来についてお話を伺う対談の第二弾(後編)。


【前編】日本建築の原点は「古民家」や「古木」にあり。 家具デザイナー・小田原さんに聞く(第二弾)

【前編】日本建築の原点は「古民家」や「古木」にあり。 家具デザイナー・小田原さんに聞く(第二弾)

前回、3回にわたってお届けした家具デザイナー小田原 健さんのお話(「古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識」-木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-)。 今回は、山翠舎東京支社に場を移し、日本建築の原点などについて、小田原さんにお話を伺いました。インタビュアーは山翠舎代表の山上浩明。小田原さんの木を思う心がギュッと詰まったお話になっています。まずは前編をどうぞ。


第3回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。 -木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

第3回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。 -木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

今回は国内外で活躍している、家具デザイナーである小田原 健さんが、長野県大町市にある山翠舎の古木倉庫を訪れた。木と職人をこよなく愛する小田原さんは、その現場で何を感じたのか。 3回目(最後)となる今回は、日本の現状と海外の例を取り上げながら、話がスタートした。


第2回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。 -木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

第2回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。 -木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

今回は国内外で活躍している、家具デザイナーである小田原 健さんが、長野県大町市にある山翠舎の古木倉庫を訪れた。木と職人をこよなく愛する小田原さんは、その現場で何を感じたのか。 2回目となる今回は、小田原さんが木への愛着をより深めるきっかけとなった出来事の話題から始まった。


最新の投稿


「築150年の土蔵を手放す」古民家解体の裏にある、持ち主海川さんの想い。

「築150年の土蔵を手放す」古民家解体の裏にある、持ち主海川さんの想い。

長野県大町市平の国道148線沿いに建つ、海川盛利さん所有の築150年という大きな土蔵。今回、JR信濃木崎駅に向かう歩道拡幅工事のために解体せざるを得ない状況になりました。この海川家に代々受け継がれてきた土蔵に使われていた古木を、山翠舎で買取させて頂くことになりました。そのままの状態で取り出すのは難しいと思われた長さ8mにも及ぶ巨大な棟木も、切ることなく運び出すことに成功。今、大町の倉庫で次なるステージの出番を静かに待っています。(取材・文:横澤冨美子)


「森林認証制度」のこれまでと今 -後編- 【FSC®ジャパン事務局長・前澤英士さんに聞く】

「森林認証制度」のこれまでと今 -後編- 【FSC®ジャパン事務局長・前澤英士さんに聞く】

企業のグローバル化が進むなか、人権やコンプライアンスの遵守、環境問題への配慮などを含めた社会貢献活動(CSR)が注目されています。とくに、環境問題への取り組みでは「FSC森林認証」を受けた材料やプロジェクトを企業が積極的に採用する動きが世界的に広がっています。この「森林認証制度」を日本国内で推進しているのがFSCジャパン。どんな活動を展開し、どのような将来展望を描いているのか、FSCジャパン事務局長の前澤英士さんにうかがいました。その後編です。


「森林認証制度」のこれまでと今 -前編- 【FSC®ジャパン事務局長・前澤英士さんに聞く】

「森林認証制度」のこれまでと今 -前編- 【FSC®ジャパン事務局長・前澤英士さんに聞く】

企業のグローバル化が進むなか、人権やコンプライアンスの遵守、環境問題への配慮などを含めた社会貢献活動(CSR)が注目されています。とくに、環境問題への取り組みでは「FSC森林認証」を受けた材料やプロジェクトを企業が積極的に採用する動きが世界的に広がっています。この「森林認証制度」を日本国内で推進しているのがFSCジャパン。どんな活動を展開し、どのような将来展望を描いているのか、FSCジャパン事務局長の前澤英士さんにうかがいました。まずは、前編です。


新時代の図書館を模索した「信州・学び創造ラボ」後編 【県立長野図書館長・平賀研也氏に聞く】

新時代の図書館を模索した「信州・学び創造ラボ」後編 【県立長野図書館長・平賀研也氏に聞く】

2019年4月、令和の時代を前に県立長野図書館内にオープンした「信州・学び創造ラボ」。県立長野図書館は、もともと長野市長門町にあったが、同市若里公園内の現在の場所に1979年に開館しました。今回の大規模リノベーションが行われたのは閲覧室や会議室のあった3階フロア。情報の多様化が進展する中で、人々が知見を得る拠点として、どういった図書館の形が望ましいのか、議論を重ねながら理想を追い求めたといいます。設計を担当した長野市の「宮本忠長建築設計事務所」の設計士と、図書館館長の平賀研也さんに話を伺いました。


新時代の図書館を模索した「信州・学び創造ラボ」前編  【宮本忠長建築設計事務所3人の設計士に聞く】

新時代の図書館を模索した「信州・学び創造ラボ」前編 【宮本忠長建築設計事務所3人の設計士に聞く】

2019年4月、令和の時代を前に県立長野図書館内にオープンした「信州・学び創造ラボ」。県立長野図書館は、もともと長野市長門町にあったが、同市若里公園内の現在の場所に1979年に開館しました。今回の大規模リノベーションが行われたのは閲覧室や会議室のあった3階フロア。情報の多様化が進展する中で、人々が知見を得る拠点として、どういった図書館の形が望ましいのか、議論を重ねながら理想を追い求めたといいます。設計を担当した長野市の「宮本忠長建築設計事務所」の設計士と、図書館館長の平賀研也さんに話を伺いました。


Ranking


>>総合人気ランキング