今日の古木 #15 「鉄刀木の床柱」

今日の古木 #15 「鉄刀木の床柱」

山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木を『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第15回は、「鉄刀木」でなんと読む? 珍しい木を使った古民家の床柱を紹介していきます!


「鉄刀木」なんて読む?

GWもあっという間に明けまして、お待たせ致しました今日の古木!

早速ですが、今回の古木はこちら!

寸法:140Φ×2600

樹種はタイトルにもある通り、「鉄刀木」というものなのですが、

さて一体、なんと読むのでしょう??

もう少し近づいて木の表面を見てみます。

黒い木目がはっきりしてしいて、とても綺麗です。

よく100円ショップやホームセンターなどで売られている、DIY用の木目調シールがそのまま貼ってあるんじゃないか?

と、見間違えてしまいそうなくらいです。笑

これは、「鉄刀木」と書いて読み方は、「たがやさん」と読みます。

田賀谷さんじゃないですよ!笑

知らないと全く読める気がしてこないですね。。

木材自体は硬く、耐久性があり、そのさまがまるで「鉄の刀のようだ」ということから「鉄刀木」の漢字が当てられたそうです。

なお、「たがやさん」という名称の由来は定かではないのですが、一説にフィリピン語の「tambulian(タンブリアン)」が変化したものだとされています。

家が長く続く? 縁起の良い鉄刀木の床柱

今回の田賀谷さん、、、

じゃなくて鉄刀木
(ちなみに予測変換で出てこないので鉄(てつ)刀(かたな)木(き)と打つため、非常に手間。笑)

古民家のどこに使われていたかというと、床の間の柱。

「床柱」です。

とこ‐ばしら【床柱】

床の間の脇に立つ化粧柱。面取りの角柱を正式とするが、面皮柱(めんかわばしら)や円柱も使い、紫檀・黒檀・鉄刀木(たがやさん)などの唐木、または皮付きの自然木などを用いる。

【床の間】
日本建築で座敷の上座の、ゆかを一段と高くした所。壁に掛け物をかけ、床に花・置物などを飾る。

家具や仏壇、内装材など、その見た目の美しさから、装飾的な用途で用いられることが多いのですが、
中でも、鉄刀木の腐りにくく耐久性が非常に優れていることから、家が”長く続く”ということに掛けて、床柱に使われることが多いです。

縁起の良い木。昔からの言い伝え、願掛けですね!

実は日本の木ではない!

そうなんです!

実は日本の木ではないんです!

鉄刀木は唐木(とうぼく・からき)と呼ばれる樹種の総称一つで、東南アジアの熱帯地域から輸入されてきたものであり、中国(唐)を経由して日本にきたことに由来します。

唐木
唐木(からき、とうぼく)は、シタン、コクタン、ビャクダン、カリン、タガヤサンなど、熱帯地方から日本への輸入銘木全般の総称。もと中国を経て輸入したことから「唐木」という。

主な原産国は、インドネシア、タイ、ミャンマーなど。

また唐木の中でも、紫たん、黒たん、鉄刀木は「唐木三大銘木」とよ呼ばれ、
重硬で緻密な材質であり、古くから銘木として珍重されてきました。

いかがだったでしょうか?

「今日の古木」シリーズ始まって以来、初の外国産材(輸入材)

たまには日本だけでなく海外の樹木に目を向けてみるのも、面白ろかったりするものです!


ではでは今日はこの辺で!

またの古木でお会いしましょう!!

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この記事のライター

大町にて絶賛古木修行中!

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