今日の古木#14「栗の木は縄文時代から使われてきた」

今日の古木#14「栗の木は縄文時代から使われてきた」

山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木たちを『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第14回は、今からなんと約1万5千年前の縄文時代から人々の生活を支えていた「栗の木」をピックアップしていきます!


みなさん、こんにちは。こんばんんは。
今日の古木の時間がやってまいりました。

今回の樹種は、タイトルにもある通り「栗(クリ)」です!

「栗」と言えばみなさんが想像するのは、圧倒的にこちらではないでしょうか?

大町倉庫敷地内にある栗の木。今は実が落ちゃってますが、、、

このトゲトゲ!まさに「森のウニ」ですな。

そう、栗の「実」の方です!食べる方の!

そのまま食べても良し、栗ご飯にしても良し!

私、個人的にはお正月のおせちに出てくる栗金団がたまらなく好きで、1人で1パック分食べてしまいます。笑

そんな話はさておき、今回は栗の「実」ではなく「木」の方についてお話していきます。

今日の古木情報

栗の柱材。寸法:145×145×3600

こちらが今回の栗の木です。

古木年数1881年。

原産地は長野県大町市にある社(やしろ)という地域です。

綺麗な水と空気に恵まれ、自然豊かな社。

縄文は栗の時代?

実は栗の木というのは、知る人ぞ知る万能、良材でして、なんと今から約15000年前の縄文時代から当時の人々に利用され、

実は食料に、木は材料に、いらなくなった木材は燃やして燃料に、、と

「縄文は栗の時代」と言われるほどよく使われてきました。

栗の木は乾燥は難しいのですが、耐久性、耐水性に優れており、一般的に通常の木だと腐食されやすいと言われている家屋の土台や柱の材料として利用され、

また、栗は虫の害に対して特別な処理などを必要としないほど、耐性があり、防虫処理のなかった時代は大変貴重な材料とされていました。

乾燥後は弾力性に富む良質な木材ですが現在は蓄積量が減ってきているため、貴重な存在となりつつあります。

世界遺産や鉄道を支える栗

世界遺産:岐阜県白川郷

世界遺産となっている岐阜県の白川郷や富山県の五箇山の合掌造りの主要部材はほとんどが栗材です。
土台や柱をはじめ、台所などの水気が多いところにも栗材が使われています。

また、栗材の強度は鉄道の枕木に使用されるほど強いものです。

鉄道の枕木は何年もの風雪に耐え、しかも、1本につき、約1.5トンもある重いレールの土台となり、車両が安全に通過できるように支えているのです!

いかがだったでしょうか?

普段、「栗」といえば冒頭に紹介した通り、食材としてのイメージが強かったでしょう。きっと。

それが、今回の記事を読んで少しでも、木材として、イメージアップして頂けたでしょうかね!笑

ではでは今回はこの辺で!!

< 前回はこちら
> 次回はこちら
「今日の古木」連載一覧はこちら

この記事のライター

大町にて絶賛古木修行中!

関連する投稿


今日の古木 #19「大町最大級!? 極太ケヤキの大黒柱」

今日の古木 #19「大町最大級!? 極太ケヤキの大黒柱」

山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木たちを『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第19回は、泣く子も黙る!大町最大級!? 極太ケヤキの大黒柱を紹介します。


今日の古木 #18「極厚&貴重!!松の古木板」

今日の古木 #18「極厚&貴重!!松の古木板」

山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木たちを『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第18回は、何度目かの「木」ではなく「板」編です。先週、大町倉庫の仲間に新たに加わった、新入り優等生の松を紹介していきます!


今日の古木 #17「土蔵の棟木」

今日の古木 #17「土蔵の棟木」

山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木たちを『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第17回は、土蔵の棟木について。そもそも土蔵とは? 棟木とは? さらにそこに墨で書かれた文字が意味するものとは一体何なのか?


今日の古木 #16「THE・日本建築 床の間に隠された秘密」

今日の古木 #16「THE・日本建築 床の間に隠された秘密」

山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木たちを『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第16回は、日本建築そのものをあらわしていると言っても過言ではない和室の床の間。そこに隠された秘密とは一体何なのか?探っていきます。


今日の古木 #15 「鉄刀木の床柱」

今日の古木 #15 「鉄刀木の床柱」

山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木を『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第15回は、「鉄刀木」でなんと読む? 珍しい木を使った古民家の床柱を紹介していきます!


最新の投稿


第3回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。 -木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

第3回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。 -木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

今回は国内外で活躍している、家具デザイナーである小田原 健さんが、長野県大町市にある山翠舎の古木倉庫を訪れた。木と職人をこよなく愛する小田原さんは、その現場で何を感じたのか。 3回目(最後)となる今回は、日本の現状と海外の例を取り上げながら、話がスタートした。


第2回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。 -木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

第2回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。 -木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

今回は国内外で活躍している、家具デザイナーである小田原 健さんが、長野県大町市にある山翠舎の古木倉庫を訪れた。木と職人をこよなく愛する小田原さんは、その現場で何を感じたのか。 2回目となる今回は、小田原さんが木への愛着をより深めるきっかけとなった出来事の話題から始まった。


第1回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。-木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

第1回 古木を見て、素材の持つ魅力と職人の大切さを再認識。-木と職人を愛する家具デザイナー・小田原健さんに聞く-

国内外で活躍している家具デザイナー 小田原 健さんが、長野県大町市にある山翠舎の古木倉庫を訪れた。木と職人をこよなく愛する小田原さんは、その現場で何を感じたのか。 自身の半生に加え、日本の職人やデザイナーの現状、さらに国産材活用の普及促進などについて、山翠舎会長の山上建夫が話をうかがった。


今日の古木 #19「大町最大級!? 極太ケヤキの大黒柱」

今日の古木 #19「大町最大級!? 極太ケヤキの大黒柱」

山翠舎大町倉庫にあるたくさんの古木たち。そんな中から、また新たな住居や店舗などに活躍の場に移そうと今か今かと待ちわびている古木たちを『今日の古木』と題し、1本ずつ紹介していきます。第19回は、泣く子も黙る!大町最大級!? 極太ケヤキの大黒柱を紹介します。


「古木でつくる新しい経済」山翠舎 山上浩明さんに聞く その3

「古木でつくる新しい経済」山翠舎 山上浩明さんに聞く その3

古木をフックに利益をつくり、人の繋がりをつくり、経済圏を生み、一つの世界観、価値観を投げかける。そんな新しい挑戦をつづける山上さんのインタビュー。最終回となる第3回は、古材ではなく「古木」と定義した理由とその戦略、そのビジョンなどのお話です。


Ranking


>>総合人気ランキング